患者自身が 「自分の足に触れる」 ケアの効果
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概要
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今回, フットケア外来で関わった 2 名のケースを通して, 患者が 「自分の足に触れる」 ことの効果について検討した. その結果, 「自分の足に触れる」 行為は, 足の状態を確認するという意味での行為となっていた. さらに, セルフケアの観点からも, この 「自分の足に触れる」 という行為が, 足の継続的な観察や手入れの実施といった意識の変化や行動変容を引き起こしており, 患者にとって大きな影響をもたらしていることがわかった. 日常生活の中において, 「自分の足に触れる」 という行為は, ほんの何気ないものではある. しかし, 「足に触れる」 ことによって, 自分の足を守りたいとの気持ちを湧き上がらせることにもなる. さらに, 自分の体に関心を寄せることができた時には, それは大きな力となると考えている. 今回は, フットケア外来に通院されている 2 ケースからの報告であり, 効果の一般化として位置づけるには当然限界がある. さらに, 効果の検討を積み重ねていきたい.
- 2008-03-05
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