Basic Studies on the Classification of the Conditional Factors of Operation in a Logging System (I)
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概要
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数量化理論Ⅰ類とクラスター分析の手法を,非皆伐施業のトラクタ集材作業システムにおける作業条件因子の類型化に適用することを考え,作業実績資料を用いた解析結果の伐出作業計画への応用の可能性について検討を試みた。その結果、①労働生産性を外的基準とする作業条件因子相互間の相関係数(絶対値)を類似度の指標として、作業条件因子をそれぞれ特性をもついくつかのクラスターに類似化しうることが一事例として示された。②クラスター分析の結果は、従来から経験的に合理的と考えられてきた作業条件因子の現地調査手順をかなりよく表し、これに対して一つの理論的根拠を与えるものと解釈できる。③作業条件のタイプと、そこに採用されるペき伐出作業方式との相互関係を具体的に検討しうることが示唆された。なお,このような検討は各種の方法により実証的に行い、最も妥当な作業研究手法を体系化することが必要と思われる。
- 三重大学農学部の論文