心筋梗塞患者の急性期の主観的体験と看護援助に関する研究
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概要
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本研究の目的は,心筋梗塞患者の急性期の主観的体験を明らかにし,心筋梗塞患者の急性期の看護援助を検討することである。急性心筋梗塞発症の為に緊急入院し,CCUに24時間以上滞在した15名(平均年齢60.9歳)を対象に,参加観察,半構成的面接を行い,心筋梗塞患者の主観的体験を調査し,質的な方法で分析を行った。分析の結果,心筋梗塞発症から病院到着までの時期の患者の主観的体験は,【身体感覚から危機感が増大する】,【情報や知識を動員して自分の状況を捉える】などであった。病院到着から緊急治療終了までの時期の患者の主観的体験は,【情報や知識を動員して自分の状況を明らかにしようと努める】,【自分の身の安全を信じる】,【社会での自分の立場を守りたい】,【治療を受けている自分は無力である】,【医師や看護婦の態度に安堵する】などであった。緊急治療終了後からCCU滞在中の時期の患者の主観的体験は,【危機を脱して緊張が解ける】,【自分の身体の状態を推し量る】,【自分の病気はたいしたことがないと思う】,【医師や看護婦の態度に安堵する】,【医師や看護婦との人間的な関わりを感じる】,【今後の生活に与える影響を憂える】,【意のままにならない不自由さを感じる】などであった。以上,心筋梗塞患者の急性期の主観的体験を踏まえて導かれた,急性心筋梗塞患者の看護援助の重要点は以下の5つである。(1)痛みの除去への切実な思いを汲み取る。(2)集中治療の場で患者を置き去りにせず患者の内面に働きかける。(3)危機の中にある患者のすべてを容認して患者を見守る。(4)患者の認知活動を支えつづける。(5)人間的な交わりを深める。The purpose of this study is to explore the subjective experience of A
- 2001-06-30
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