健康な小児が抱くがん,白血病のイメージについて
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概要
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本研究の目的は,健康な小児ががんや白血病といった病名からどのようなイメージを抱くのか,自分が大きな病気になったとしたら,病名や治療などについて教えて欲しいと思っているのかを明らかにすることである。千葉県内の小中高校に通っている小学校5年生から高校3年生までの児童生徒1964名から得られたアンケートの回答を,統計ソフトSPSSにて分析を行い以下の結果を得た。1.健康な小児が抱くがんのイメージは,「死ぬ・治らない」「重い・危険・苦しい」といった悲観的なのものが多く,全体の約65%を占めていた。「聞いたことがない・わからない」と答えたものもおり全体の約15%であり,どの学年でも同様の傾向であった。2.健康な小児が抱く白血病のイメージは「病態や特徴について」「原因や治療について」といったものが,全体の約38%を占めていた。「聞いたことがない・わからない」と答えたものは全体の約33%を占め,小学生では半数以上が「聞いたことがない・わからない」と答えていた。3.自分が病気になったときにされる説明については小学生の80%,中学生の85%,高校生の91%が真実を伝えられることを求めていた。その理由として自分の知る権利,治療に前向きに取り組めるといった姿勢の向上,知らないことが不安になる,残された命を有意義に悔いのないように過ごしたいといったものがあげられていた。The purposes of this study were to identify the images of healthy children on cancer and leukemia, and the way of thinking of truth telling with disease. The number of subjects were 1964. They belonged to between the fifth grade of primary school and the third year in high school. They answered someitem-questionnaire, and the answers were analyzed using SPSS. The results were as follows: 1. Sixty-five percent of the images of cancer were pessimistic, like " death or incurable" and "serious or painful". About fifteen percent were having no images. 2. Thirty-eight percent of the images of leukemia were "the feature" and "the cause or the treatment". About thirty-three percent were having no images. 3. Truth telling was desired by eighty percent of students of primary schools, eighty-five percent of junior high schools and ninety-one percent of a high school. The reasons were "the rights to know", "to be patient with treatments", "to become more anxious without truth telling", and "to live the remaining days without regrets".
- 1998-12-30
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