アナリスト格付けの絶対性と相対性
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概要
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エンロン・ワールドコム事件がアメリカ資本市場を大きく揺るがしたことは記憶に新しい。当事件は当初,経営者と監査法人の癒着による「不正会計」が主因と思われたが,しばらくしてセルサイドアナリストによる歪んだ「投資格付け」も重要な要因として徐々に大きな問題となり始めた。アナリスト自身がその背景として種々の「利益相反」を抱えていることが明らかになったためである。自主規制機関である米国アナリスト協会(当時のAIMR,現在のCFAI)の動きは俊敏であり,短期間のうちに業績予想から投資格付けの賦与にいたるまで,論理的首尾一貫性をもたせるアナリストレポート作成の仕組みを各米国大手投資銀行は組織を挙げて確立しなければならなくなった。そこで具体的に提唱されたのは「相対的」格付けシステムであったが,今日では種々の理由から「絶対的」格付けシステムも要請され始めている。この一見両立し得ないと思われるシステムの併存を意識した大手投資銀行が採用している現在の格付けシステムについても最後に触れてみたい。
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