公共マネジメントに関する一考察:行政評価を中心に
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概要
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公共マネジメントは,民間企業のそれと比較すると,マネジメントの第一の目標が社会的意義・価値の実現にあることから派生するいくつかの特徴を有している。これは,業績測定においても,非財務情報の扱いが非常に重要になることや都市・地域のマネジメントの観点が本質的に重要であることから,都市・地域価値あるいは市民価値といった価値前提のマネジメントが民間企業の場合と比較して格段に強く要請されることとなる。価値を形成・共有しそのための手段や役割分担を考えるのである。これに比して,日本の行政評価は,ボトムアップでシステム化される例がほとんどであり,価値形成・共有が不十分である。このため,行政評価を導入しても都市・自治体マネジメントが機能していない例が多い。そもそも都市・自治体マネジメントを成立するためには,価値形成・共有のためのマネジメント手法を公共に適用できるように修正し,これに対応したマネジメント情報の設計が必要なのである。
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