養護教諭のてんかんの子どもへの支援に関する研究 : 保護者のニーズからの考察
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概要
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本研究は、てんかんの子どもの学校生活の現状や、子どものてんかんについての保護者の考え、学校や養護教諭への要望を明らかにし、その結果をもとに、養護教諭はどのような支援ができるのかを考察することを目的とした。対象は、A 県H 市内のK 病院小児科外来に通院している、てんかんの子どもを持つ保護者19名であり、子どもの学校生活の現状や学校・養護教諭への保護者のニーズについて面接調査を行った。 養護教諭はてんかんの子どもや保護者との話し合いの場を設けたり、話し合いの場には参加するなど、積極的に関わり、信頼関係を築いていく必要がある。てんかんの発作時には、「家庭への連絡」、「発作の観察」、「周囲への対応」を実践することが重要となる。また日頃は、「発作への対応」、「学校全体の理解を深めるような養護教諭の働きかけ」、「てんかんへの理解」、「日常のてんかんの子どもや保護者との関わり」について、実践することが望まれる。養護教諭の働きかけによって、個々の子どもの症状の違いや、それに伴って必要とされる配慮について教職員全員が理解し、学校全体で支援できる体制を作っていくことが、てんかんの子どものよりよい学校生活につながると考えられる。
- 2008-10-06
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