農村に於ける鉤虫症の調査研究-1-
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概要
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1)著者は1960年9月から1961年4月に至る間に長崎県大瀬戸町松島の一農村部落において鉤虫の感染状況を調査しその疫学的考察を試みた.2)この地区の感染率は55.7%で比較的高い感染があり,ヅビニ鉤虫,アメリカ鉤虫の両種が略々平等に分布し,混合感染が多い.3)その感染率は年令分布からも,又農耕作業従事からみても畑作業の従事群に高く,汚染環境との接触の頻度が感染に大きな意義をもっている.4)この地区の高い鉤虫浸淫の要因として野菜の栽培のみに頼る農業形態と,屎尿処理の不完全,裸足の習慣が挙げられる.5)栽培作物と下肥の撤布状況,かぶれの発生状況等からこの地区の鉤虫感染の場は,「元植畑」,「自家菜園」,次いで瓜畑,白菜畑が主なもので,大部分は5~6月と9~10月に起るものと推定される.稿を終るに臨み御指導,御校閲をいただきました片峰大助教授に深甚の謝意を表します.又御協力をいただいた村上文也助教授はじめ教室の諸兄,現地大瀬戸町役場,外平部落会の皆様に感謝致します.なお本論文の要旨は昭和35年12月,第275回長崎医学会および昭和36年4月,第30回日本寄生虫学会総会に於いて発表したThe present survey was carried out at a farm village, Hokabira of Nagasaki Prefecture, in order to inquire into the mode of hookworm infection in the farm district, 575 faecal samples of all inhabitants were examined by means of smear prepartions and test
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