宮古島に於ける腸内寄生虫及糸状虫感染状況
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概要
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1961年10月約20日間,宮古島住民に腸内寄生蠕虫及び糸状虫感染状況を調査した.その結査鉤虫をはじめとして腸内寄生虫の高い保有率があり,ことに農村では鉤虫による被害が大きいことを知った.又糸状虫については中学生,高校生に25%以上の仔虫陽性率を示し,琉球列島でも最も濃厚な浸淫地であることが窺われる.宮崎,片峰等により開発されたFPT抗原皮内反応を患者及び流行地の集団に用い,その特異性とScreening testとしての利用価値のあることを確認した.尚琉球列島に放けるとの種の調査研究は目下続行中で,詳細は追って,夫々国吉,吉田,吉村の名で原著として報告される予定である.擱筆するに当り,御援助,御協力を賜った琉球政府,琉球衛生研究所,宮古保健所,宮古病院その他現地の各位に厚く御礼を申上げる.An epidemiological survey of the intestinal parasites and filarial infection among the inhabitants of Miyako Islands, Ryukyus were carried out in October, 1961. 1) To begin with, 1348 faecal samples collected from five different areas were examined by mea
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長崎大学風土病研究所 | 論文
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