台湾におけるサルモネラ 特に獣疫関係〔英文〕-予-
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概要
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台湾では従来,幼鶏の白痢症と人類のチフス・パラチフスに関する以外サルモネラの研究は余り行われていなかった.この種の研究を更に一般に推進することは台湾の公衆衛生と畜産の面で極めて大切なことである.著者は本論文の前半で,白痢症特にS. gallinarum-pullorumによるものに関する研究の結果を要約し,後半では,1963年幼鶏間にS. weltevredenによる疾患の集団発生観察を機会に開始した各種動物サルモネラ探索の一部成績を予報の形で述べ,また台湾血清疫苗研究製造所許博士等実施の人体及び関係動物よりのサルモネラ分離ならびに分型成績を紹介した.台湾で人類病原型の主体をなすものはS. typhi, S. paratyphi A, S. paratyphi Bで,鶏や家鴨からはS. gallinarum pullorum, S. enteritidis, S. potsdam, S. typhimurium及びS. weltevredenが,豚からはS. choleraesuisがよく検出される.これらのうちS. choleraesuisとS. weltevredenが特に高い頻度で検出されることは台湾を特色づけるものといえよう.
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