琉球に於けるフィラリア症の研究-1-浸淫の現況とその解析
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概要
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著者は主として琉球の住民を対象として仔虫検索,FPT皮内反応を行ない,その成績から琉球に於けるフィラリア蔓延の現状を把握すると共に広くバクロフト糸状虫の疫学相について追究を行なった。主な知見をあげると,1)琉球列島に於けるフィラリア症は宮古群島で最も濃厚活発で上昇期にあり,次いで沖縄本島の離島,沖縄本島,八重山群島の順となる.2)学校集団の検診成績はその居住地一般住民の浸淫度を代表する質料として有効である.3) FPT抗原を用いた皮内反応を応用することによって詳しいフィラリア症の感染の動態や疫学相を把握することが出来る.The author aimed to clarify the local variations of epidemicities of bancroftian filarisis within the archipelago of the Ryukyus and further to see the dynamic aspects of prevailing filariasis in each community. With these two aims, mass blood surveys fo
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