琉球に於けるフィラリア症の研究-2-ボリビヤへの沖繩移民について行ったミクロフィラリア週期性の観察
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概要
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著者は沖縄からのボリビヤ移民団の医師として西回りの船で1962年ボリビヤに渡った.移民の中から7名のバンクロフト仔虫陽性の志願者を得て,ボリビヤまで約2ケ月の船旅の途上,ミクロフィラリア周期性の変動を観察した.船が西に進むに従って現地時間は次第に遅れ,沖縄とボリビヤの間には約13時間の時差が生ずる.ミクロフィラリアの末梢血内出現は時差と共に次第に右にずれ,いづれの場所でも現地時間及そこでの日常生活に即応して常に定型的の夜間定期出現性を示す.ボリビヤでは沖縄の昼間の時間に出現がみられ好酸球の日内変動曲線もまた右へ移動して沖縄時間のスケールの上では完全に逆転したPatternとなる.The authors had gone to Bolivia in company with an emigrant team from Okinawa Island on board of a west bound ship in 1962. In the course of the sea voyage for about two months from Naha to Santa-Cruz, Bolivia, six volunteers harvouring microfilaria were
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長崎大学風土病研究所 | 論文
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