改良堆肥舎によるハエの駆除
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概要
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(1)農村におけるハエの発生源として,大きな役割を果している堆肥舎を改良して,ハエの環境的駆除を図るため,1958年6月から2ケ年間,愛媛大学農学部付属農場に大森式密閉堆肥舎,ビニール堆肥置場を設置して,ハエの殺蛆・蛹実験を行うとともに,ハエ格子によるイエバエの棲息密度の測定,更に堆肥の肥料成分の分析をも合せ行った.(2)大森式密閉堆肥舎による年間殺蛆数は71,390,殺蛹数は8,348に達した.ハエの出現は,その年の気温によって差異があるが,3月に始まり12月に終る.蛆の発生の山は,イエバエでは6月と10月に現われ,サシバエは秋に多い.殺蛹数は6月に多少多いが年間殆んど大差はない.(3)ビニール堆肥置場では蛆は16,422で著しく少なく,殺蛹数は僅かに46で非常に少ない.(4)ハエ格子によるイエバエの棲息密度を調べた結果,食餌類の多い日当りの良い場所に多く,季節的消長は密閉堆肥舎での殺蛆,殺蛹数の消長とよく似た傾向を示す.(5)密閉区の堆肥の成分は,露天積みのものよりはるかに多く,従来の堆肥舎に比べても,遜色がない.To examine the most effective method of controllirg flies breeding out from the animal manure, experiments were made for two years starting in July, 1958 in the farm at the Faculty of Agriculture, Ehime University; (1) using "the closed tank for animal ma
- 1961-06-23
論文 | ランダム
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