長崎市内某大工場における集団食中毒事例から分離したViridans群連鎖球菌と好塩細菌との協同作用について
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概要
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長崎市内某大工場に発生した集団食中毒事例において好塩細菌のほか,Viridans群連鎖球菌を分離し,前者によって人工的に汚染された原因食品浸出液は仔猫に下痢症状を起こし,後者のそれは怒嘖及び嘔吐発作を来たした。両菌を以って同時に汚染した場合並びにViridans群連鎖球菌を以って汚染した後好塩細菌を以って再汚染した場合,好塩細菌単独汚染の場合より毒作用が増強する傾向を示し,仔猫に怒嘖,嘔吐発作,嘔吐と下痢症状が併発して認められた。これらの汚染液の濾紙クロマトグラフイーにおけるRf0.45,0.65,0.74のように高いRfを示すニンヒドリン陽性物質が毒作用と関連があるように思われた。擱筆に当り, 恩師青木教授の御指導と恩師登倉教授の御校閲を感謝します。Some strains of halophile bacteria, related to Pseudomonas ichthyodermis, and viridans streptococci were isolated from the remains of lunch (whale bacon) and vomitus on an incident with 680 cases of food poisoning in a certain large dockyard in Nagasaki c
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長崎大学風土病研究所 | 論文
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