バングラデシュにおける稲作高収量品種の収益性と経営発展の条件--マイメンシン地方のボロ作の調査研究から
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概要
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The present study is conducted in boro paddy growing village named chulkai under Mymensing district. The present study is an endeavour to know the following specific objective: (a) to identify some general features of the farm and farm family (b) to compute the costs and returns of the HYV boro paddy of 1995 (c) to identify the problems faced by farmers in production and markeitng. The result of the study shows that the benefit-cost ratio for boro paddy is 1.6 which implied that the cultivation of bora paddy offered inducement of the farmers. The study also indicate that small farmers face acute problems offer fertilizer and institutional credit. The study also point out the inefficiency of government procurement system, unsatisfactory conditions of rural markets, multiplicity of weights and measures, lack of market information, poor transportation system which are very fundamental problems in respect of boro marketing in study area.この論文ではバングラデシュのマイメイシン地方チャルカイ村の稲作経営についてボロ作の調査分析を事例として、その収入と費用を規模との関連で把握して経営課題を整理・検討することを目的とする。分析の具体的手願として3つの点を検討した。(1)ボロ作の農家の経営的特徴を明かにする。(2)高収量品種の収入と費用から収益性を把握する。(3)経営発展の課題として流通システムとの関運を整理する。分析結果から収入と費用の比率は1.6であり、収益性が形成され生産者の作付拡大の意欲は高いことが明確になり、規模の大きな経営体では価格形戒、集約的な技術管理において比較有利性が形成されている。他方、小規模経営体では科学肥料の確保がしにくかったり、また、借入金の利子負担が経営再生産を阻害している。さらに、流通の効率化が市場情報の欠如、輸送システムの未確立、規格・計量の不統一、他方市場の不完全性などの諸点から遅れており、このことが特に中小規模の経営体の成長を阻害している。以上から高収量品種の導入と栽培技術の確立によって生産システムが形成されても、経営発展には流通システムの比効率性、非公正などによって阻害条件が多いことが解明された。
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広島大学生物生産学部,農林水産研究情報センター | 論文
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