日英のターン交替と相づち使用の実相 : 日本人学生とニュージーランド学生の比較を通して
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概要
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本稿は、日本語と英語会話の相づちの出現頻度及び出現実態をターン交替との関わりで調べ、両言語における相づち行動の共通点と相違点を明らかにするものである。資料には日本語母語話者、及びニュージ-ランド(以下NZ)英語母語話者による2人1組のロールプレイ会話が使用された.先行研究に違わず、日本資料でより多くの相づちが観察された。これらは、移行適切場に現れる会話参与者間の相づちの応酬と、移行適切場ではないターン途中での合の手的相づちの2つに分けられた。前者は日本語のターン取得の先延ばし傾向を示すものである。これらの相づちはNZ資料ではほとんど見られず、この相違が最終的に日本資料での相づちの高頻度を形成すると結論付けられた。これらを除くと,相づち及びターン交替の実態は両資料でほぼ同じであった。すなわち、同じような頻度でターンが交替され、かつターン冒頭では相づちが同程度の頻度で用いられることが分かった。
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