44. Anomalous Underground Structure in the Matsushiro Earthquake Swarm Area as Derived from α Fan Shooting Technique
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概要
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During explosion seismic studies in the Matsushiro Earthquake Swarm Area the seismic waves from shot B-IV were observed at the observation sites in profile A. The travel time studies as well as the frequency studies of the initial portion of P waves show clearly the coincidence between the region with a low interval velocity as well as with high attenuation, and the seismically most active region.|1967年11月~12月,松代群発地震域の地下構造の爆破地震学的調査がA,B2側線において行われた.得られた地下構造は種々の調査結果の理解に資し,松代群発地震の研究に貴重な資料を提供した.この調査の際,地下構造異常を見出す目的でA側線の観測点に対して,B-IVにおいて爆破を実施した.これは1種のPan shootingであるが,この程度の規模の,複雑な地質を有する地域で,この方法がどの程度有効かという点にも興味があった.A,B両側線において6km/s層以浅の構造がかなり詳細に得られており,この知識を用いることによって,地震活動が最もはげしかった地域を通るP波の平均速度が2%,他の地域を通るもののそれより小さいことがわかった.また,この減少の原因が最も地震活動がはげしかった地域のみに存立するとすると,5.7km/sとなり約5%小さいことになる.A,B両側線でも速度の小さい地域が地震活動の大きかった所に存在し,その値は,やはり5.65-5.75km/sとなり一致は著しい.また,千曲川の南西側の観測点では速度が系統的に距離とともにおそくなる傾向が存在する.さらに初動部分の見掛振動数,スペクトルの最大振幅を与える振動数の何れもが,異常を示した地域では周囲に比較して低い.かくして,ある程度調査地域が広くて複雑でも,主測線に適当に精密な観測資料があればFan shootingによって異常構造を推定し得ることが確かめられた.しかし,1回のみのFan shootingによっては,このように確かめられた松代地域の地下構造異常が地震の結果なのか,あるいは,群発地震が起る以前から存在していて地震の発生に関係があるかを実証するには十分でなく,次の機会を待たねばならない.
- 1970-12-05
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