A Long Period Fluctuation in Latitude of the Seismic Activity on the Earth
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概要
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地球上に於ける顕著地震の年表から、毎五十年間に起つた地震の地域の緯度の平均値を概算して、其の値の永年変化を調べて見た。此の統計を欧洲大陸、北米、中米、南米、支那、日本等に就き別々に行つて其結果を比較した。第一回に示した結果から、勿論余り確実でがないが、大体次のやうな事が推測される。即ち、活動地域の平均緯度には二百年前後の程度の長週期をもつた移動がありさうに見える。而して各地方別の変化に多少の相関があるらしいから、此の週期は全然偶然の結果として棄てる事は出来ない。のみならず叉上記の結果を、例へば地球自転速度の永年変化と比較して見ると、多少の相関があるらしく見えるから、此処で想像された地震活動の緯度変化といふ現象には相当なプロバビリチーのあるものと考へなければならない。他のあらゆる方面からの研究を希望したい。
- 東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所の論文
- 1929-04-23
東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所 | 論文
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