On the Propagation of Rayleigh-ivaves in Dispersive Elastic Media.
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概要
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今まで分散性のレーレー波について數多くの研究を試みたが,何れの場合にも地層の存在を假定ずる事によつてその分散性が現れ得たのである.茲に固體自體が分散性である場合を探して見たが,固體に彈性力の外に振動の變位に比例する抵抗が存在ずると地層がなくても分散性がある事が確められた.勿論この分散性は表面波に限らず固體波にも存在する譯である.何れの波にしても上述のやうな分散性があると,彼の傳播速度が波長とともに増加する.その速度の方則に本文中に示してある,地表層があるために既に分散性を有するレーレー波は只今のやうな固體の性質によつて更に分散性が増加する.地表層によつて異常分散をなす場合例へば波長とともに速度が滅ずる場合には只今の性質によつて速度が補はれ,波長とともに速炭が増加する事もあり得るのである.實際問題として變位に比例する振動抵抗が地殻にあり得るかどうかといふ疑問が當然起るけれども,之は統計的に見て振動子と考へられるやうな地塊が存在すれば可能になるむのと思はれる.
- 東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所の論文
- 1941-12-30
東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所 | 論文
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