On the Initial Movement of a Seismograph subjected to an Arbitrary Earthquake Motion, Solved with Operational Calculus. II.
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概要
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前報告の續きとして少しく複雑なる場合,即ち地動が一定の過渡的運動の後に一定の變位状態になる場合や,このやうな一定變位が繰返される場合を研究した.過渡的運動に要する時間をhとし地震計の週期を2π/nとすれば,nh/2=tannh/2なる關係のときに過渡的運動後の地震計の振幅が極大となるが,その最大振幅はnh=0のときに起る,従てここに擧げた共振的の運動は力學上のそれでなく,單に振子の運動の位相の關係から起るものに過ぎない.最初不動状態から始まつた地動の變位が繰返して行はれる場合には振子が遂に共振状態に入る.而も之は強制振動と自由振動とから成立ち,何れも大振幅となるのである.強制振動のみの場合にはフーリエ分析でも出す事ができるけれども不動状態から始まる場合には只今の方法の方が便利である.
- 東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所の論文
- 1941-09-30
東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所 | 論文
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