A Geomagnetic Study of the Minor Activities of Volcano Mihara, Oosima Island, August 1940.
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概要
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三宅島噴火開始後38日目に伊豆大島の三原火山が活動を開始した.噴火の規模としては明治一大正噴火以後に於いて最大のものであつたが,活動は8月19日2時頃から始まり,7時には終焉してしまつたので,無數の火山彈,火山礫を抛出したに止り,熔岩は流出しなかつた.三宅島に於けると同様な地球磁氣観測を行ひ,且つ新噴出物の磁氣的諸性質を調べた.地球磁場はこの活動では許しい擾亂を生ぜず,若し生じたとしても,三原外綸山御神火茶屋附近の伏角に於いて6'以内である.帯磁率,自然殘留磁氣,及び熱殘留磁気の諸特性例刻定した結果,新噴出岩は三宅島新噴出岩と同様に著しい磁性を有してゐる事が分つた.従つて今後若し三原火山に大規模な火山活動が起れば,顕著な地球磁場擾亂の生ずる事が豫想される譯である.
- 東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所の論文
- 1941-06-30
東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所 | 論文
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