On the Natural Remanent Magnetization of the Lava composing the Central Cone of Volcano Mihara.
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概要
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三原火山の中央火口.丘噴出物の中,安永熔岩及び明治大正熔岩から採集した標本11個に就いて,その自然残留磁氣の強さと方向とを測定した.之等の標本は熔岩が凝固してから後は殆んど全く動いてゐないと見られる繩状熔岩流の中から,自然状態に於ける方向を測定して採集されたものである.測定装置は無定位磁力計により,岩石標本の重心を通る總ての方向での磁氣能率の成分を測定してその帯磁の強さと方向とを測定した.實際の測定には20°毎の異れる角度に於いて測定し,又帯磁の方向の決定に際しては,必要な場合には中村淸二博士,松山基範博士の採用されたGaussの方法によつて分析を行つた.斯様な測定の結果安永熔岩の自然残留磁氣の強さは0・025±O・006でありその方向は伏角が48°±2°,偏角は現在の磁氣子午線より5・O°±1・8°東に傾いてゐるし,明治大正熔岩は強さがO・018±O・001であり,方向は伏角が49°±1°偏角は現在の磁氣子午線に對してO・3°±1・1°西偏である.
- 東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所の論文
- 1940-06-30
東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所 | 論文
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