A Study of Landslides
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概要
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山崩れに關する從來の文献や,二三の觀察の結果からみると,從來別種に取扱はれてきた,所謂地辷りと山津浪とは全然別な現象でなくて,地辷りが高い處に生じた場合,押出された岩塊又は土塊が,比較的急な斜面を流れ下る時に山津浪といふ現象が見られる様に考へられる.山崩れは結局,山腹の様な斜面の地下に於ける歪力分布の状態から期待される辷り面に沿うての摩擦や凝集力と歪力との手術が何かの原因で破られた場合に生ずるのであるから,雨水や雪融水が地下に透入した場合や,地震動が作用した場合や,或は又緩慢な地殻の變動がある場合に,摩擦や凝集力の減少,歪力の増加が如何に行はれるかを知れば,從來認められてゐる事實を説明する幾分の助けにはなる.本文ではそれ等の點については少し許り考へてみた.
- 東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所の論文
- 1935-03-30
東京帝国大学地震研究所,Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University,地震研究所 | 論文
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