A Submarine Seismograph : the First Paper
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概要
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日本附近は地震の多い所であるが,その大多数は震央が海にある.これらの震源の位置を決定するには,海中にも地震計が据えられると観測精度は著しく大きくなる.その他海底における地震波の伝播,海底の地殻構造,津波の発生および伝播などの研究に役に立つ.この試作した海底地震計は海深約200mの大陸棚の上を目標とし,海底に据附け上下動を観測し,観測を終えれば自動的に重錘をすて,浮いてくるようにした.今は実験中であるが,海底における地震計の部分について試験的に地震観測をしたので,そこまでの結果についてのべる.地震計の外側の容器は円筒形で直径39.5cm,高さ69.0cmで,重量は250kgであるが水中では166kgになる.換震器は上下動,周期0.1s,検流計は周期0.01s,感度15mm/mAである.トランジスターをつかつて2c/sで約71db増幅するが,記録紙と検流計の距離が30cmなので綜合倍率は10c/sで約1300である.記録は24×118cmのフィルムの上にとる.全消費電流は48mAで,蓄電池の容量が6V18Ahであるから約15日間連続観測できる.1963年4月27日から5月10日まで神奈川県三崎にある臨海実験所附近の深さ約15mの所で26の地震を記録した,その結果の一部をFig.10に示した.今はその時の記録の機械的の欠点をなおし3成分を記録する海底地震計を試作中である.
- 1963-12-28
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