The Directivity of Tsunami due to the Bottom Irregularities [I]
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概要
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筆者は前報告で,津波波源域の非等方性にもとずく津波の指向性を論じた.本論文および,以後の論文で,筆者は波源域の海底起伏にもとずく津波の指向性を論ずる.本論文は三部に分かれる.まず,第一部ではFig. (I, 1)に示されるように,鉛直の崖が水平方向に振動する場合におこる水波の指向性を次の値に対して計算した.すなわち,深い方の水深:10糎,浅い方の水深:5糎,振動の周期:1秒,振動振幅:1糎,このときおこる進行波の波高は深い方へ0.26....糎浅い方へ0.24....糎である.深い方への波は浅い方への波より約10%高い波高示す.本報告の第2部においては,段の"直下"の底の一部が,鉛直方向に振動するときにおこる津波を論じ,第1部と同じ数値に対して津波の指向性を計算した.(Fig. (II, 1).第3部においては,段の"直上"の底の一部が鉛直方向に振動するときの津波の指向性を,第1,2部と同じ数値に対し計算した.いずれにせよ,"振動した"波源を用いて津波の指向性を論ずることは余り意味がないと思われるので,各種の数値に対する,発生津波の波高を計算することは敢えてせず,むしろ,計算手順の紹介だけにとどめ,"振動していない"で,"瞬間的"に上げられた波源の問題に移ることにした.
- 1963-06-30
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