<研究論文>漢字処理能力測定テストの開発
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
非漢字圏の初級レベルの漢字学習者がどのような漢字に関する知識や運用力を身につけているのかを測り、効率的な漢字習得のための形成的評価として使用することを目的とした漢字処理能力測定テストを開発中である。漢字を処理するために必要な能力として、漢字の字形の識別、意味理解、読み処理、書き処理、用法処理や音声処理の能力を想定して、それらを測るための問題を作成し、2001年度の1学期~3学期に筑波大学留学生センターの補講漢字クラスで実施した。その結果と、2002年度の1学期に実施した改訂版テストの結果とを比較して報告する。想定した漢字処理能力の中では、漢字の音読みに関する処理能力、および分レベルでの漢字語彙の用法処理能力などがその他の能力と比べて困難度が高いことがわかった。また、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の初級から上級までの学生に2001年6月に同じテストを受けさせた結果のデータも合わせて分析し、テスト問題の最適化を試みる。さらにこのテストに関してはWEB化も進行中であり、そのためのデータの検討およびテスト形式の検討も合わせて行う。
- 筑波大学留学生センターの論文
- 2003-02-22
筑波大学留学生センター | 論文
- 会話5 (コース報告特集)
- <報告>テレビドラマ聴解の授業報告
- <報告>日本語・日本事情科目「演習2」の授業における効果的相互作用の模索
- 現職日本語教師研修のための総合教材開発 : 「日本語を楽しむ」の制作意図と発展 (<特集>韓国京畿道外国語教育研修院における現職日本語教師研修プログラム)
- 現職日本語教師研修のためのTV番組を使用した聴解教材開発 (特集 韓国京畿道外国語教育研修院における現職日本語教師研修プログラム)