『捷解新語』における対訳・音注の配置について
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概要
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本稿は、『捷解新語』改修本におけるハングルの対訳と音注の配置を中心に調査・考察を行ったものである。それによって、朝鮮語による対訳の配置とはちがって、ハングル音注の場合は基本的に日本語本文とハングル音注とが一対一の相対の形式を取っていることが指摘できる、一方、促音、撥音、拗音、舌内入声音(閉音節)などの場合には日本語本文に対してハングル音注が一対一の相対(真横表記)ではなく、二対一、または三対一の相対(ずらし表記)で示され、ハングル音注が日本語本文の仮名と仮名のあいだにずらして表記されるのが一般的であることが分かる。これは『捷解新語』が外国人のための日本語学習書という性格から、朝鮮語の音韻体系及びハングルの表記原理になじんだ朝鮮人学習者に日本語の正しい発音を学習させようと音注の配置を工夫した結果であると解釈される。
- 2001-08-31
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