中世末期日本語の~テアルの条件表現 : ~テアレバは状態表現として解釈できるか
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概要
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本稿は、中世末期日本語の~テアルの条件表現である、~テアラバと~テアレバを考察対象とし、主に~テアレバに重点をおいて議論を進め、以下の2点を指摘する。①~テアラバは仮定条件を表し、~テアレバは確定条件を表すという使い分けがはっきりとしている。特に~テアレバの例に関していえば、多くの例が偶然確定条件を表していると解釈できる。この~テアレバの傾向は、一般的な動詞の「已然形+バ」と異なるものであり、両者を分けて考える必要がある(少なくともまとめて扱うには議論が必要である)。②中世末期日本語の~テアレバには、状態表現(進行態や既然態)として解釈できない例がある。本稿の②の指摘は、当時の~テアレバを解釈する際には無条件に状態表現として解釈するわけにはいかない、ということを意味している。その結果、当時の~テアルにおいて、具体的な動きのある進行態を表している確例は、発話に関係する例に限定されるようになることも併せて述べる。
- 2003-11-30
論文 | ランダム
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