学業年度 - 会計プロフェッションの発展 (24) -
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概要
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「1960年のスコットランドにおける『学業年度』の導入は,これが初めて,かなり継続的な,専らにする大学(の授業)への出席,をもって最古のイギリスの会計士団体のメンバー志望者のすべてについて必須にしたという意味において,イギリスの会計教育の発展上,劃期的な出来事」であった。「年季奉公人に大学の授業への出席を求め,また,自身の資格試験について個別指導クラスを設けている」唯一の会計士団体であることをもってそのメンバーの質の高さを誇っていた《スコットランド勅許会計士協会》がしかし,年季奉公人の試験および訓練の問題を扱う特別委員会を設けたのは1953年のことであった。1956年に評議員会の承認を得たこの委員会の報告書は「学業年度」をもって通称とすることとなる制度の提案を眼目としていた。年季奉公人をして1学年の間,奉公先を休ませ,大学に学ばせる,というこの提案の是非は畢竟,学問的な知識か実地の経験か,の問題であった。反対の声もあるなか,しかし,「先達のステイタスおよび信望を維持しうるスコットランドの勅許会計士を世に出し続けるためには」最早,現状の儘,というわけにはゆかなかった。
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慶應義塾大学出版会 | 論文
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