炭鉱労働組合運動における大衆闘争の形成に関する考察 : 戦後復興期の三井鉱山砂川炭鉱労働組合の事例を中心に
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概要
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炭鉱労働組合運動における大衆闘争の形成に関する考察*一戦後復興期の三井鉱山砂川炭鉱労働組合の事例を中心に一島 西 智 輝1950年代半ばから1960年代初めにかけて炭鉱労働組合運動で展開された大衆闘争,職場闘争はわが国の労働組合運動において重要な闘争であった。しかし,その初期の性格を規定した大衆闘争の形成過程については,代表性に乏しい三井鉱山三池炭鉱労働組合の事例を除いては十分な研究蓄積がなされていない。以上の問題意識に基づいて,本論は戦後復興期の三井鉱山砂川炭鉱労働組合の事例を中心として,統一賃金闘争の展開とその限界,それらの単位組合への影響を克服するために展開された福利厚生闘争の実態を検討し,単位組合で「もの取り」目的の大衆闘争が形成された過程を実証する。また,このような大衆闘争の初期の性格が後の炭鉱労働組合運動の闘争方針に影響を与えたことを指摘する
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