ドイツの金融システム変貌とリスク管理
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
赤川元章教授退任記念号ドイツでは,他の先進諸国同様に,近年金融システムの変貌が生じた。ユニバーサルバンク,とりわけ大銀行は,商業銀行業務から投資銀行業務へと重点を移動し,また株式市場も顕著な発展を遂げた。このことは,いくつかの計数で追うことができる。しかしながら,商業銀行業務が意義を低めたとはいっても,商業銀行の本質的な機能,すなわち,貸出によって預金通貨を生み出し,マネーを供給するという信用創造機能は,依然としてその重要性を減ずることはないと考えられた。この点,ユニバーサルバンクが証券引受やディーリング等の証券業務を行ったケースに即して検討した。投資銀行業務の意義増大として捉えられる変貌は,銀行に即して重要なポイントを押えようとすれば,銀行資産のリスク性増大として理解できた。銀行システムはグローバルな競争圧力の下で,よりリスクの強い業務分野・対象へと進出することを余儀なくされる。そしてこのことは,投資銀行業務のみならず,従来の貸出の領域にもわたることであった。当然,ここからは,よりリスクの強まった資産を改めて管理する手立てが登場する。中央銀行ブンデスバンクの注目したクレディット・デフォルト・スワップがそれであった。小論では,最後に,これに関するブンデスバンクの調査・分析を追った。このようなリスク管理手法がどの程度効果をもつのか,今後も注視してゆく必要があろう。
論文 | ランダム
- 「インテリア」をとらえるための状況と言葉(VI まとめ,インテリアを語る)
- 内装模様を利用した位置計測のロバスト性の向上に関する研究(人工現実感,及び一般)
- O-89 ドセタキセル+プラチナ製剤併用療法後の二次治療としてのビノレルビン+ゲムシタビン併用の後方視的解析(化学療法,第49回日本肺癌学会総会号)
- 11. 非小細胞肺癌に対する三次治療以降でのアムルビシンの使用経験(第54回 日本肺癌学会北陸支部会,北陸支部,支部活動)
- 2.当院における女性小細胞肺癌症例の検討(第53回 日本肺癌学会北陸支部会,北陸支部,支部活動)