エネルギー分散型蛍光X線分析法による金属イオンの多元素同時定量
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概要
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京都工芸繊維大学廃液処理施設報「環境」第3号 1991-04 pp.25-31本研究では、大学構内排水、研究室から排出される廃液及びその処理水並びに環境影響を評価するための河川を試料として、これらの試料の微量勤続イオンを迅速に精度良く定量する方法として、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(DDTC)によりその金属錯体沈殿をメンブランフィルターに捕集し、XF法でマンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ヒ素、鉛の8元素を多元素同時定量する方法を確立した。次に、より簡便な前処理法としてKelex100あるいはLIX試薬などのような疎水性の高分子量のキレート試薬を含有するポリ塩化ビニル(PVC)膜を用いる水中微量金属イオンの分離濃縮法を開発した。また、クロムについては、Total-Crと毒性の高いCr(VI)の定量が必要なのでそのXF法での定量法について検討した。さらにXF法の非破壊で多元素を測定できる特色を繊維材料及び考古学試料に応用した。
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