脳卒中回復期リハビリテーションにおけるcTBS治療後の変化に関する検討(平成24年度研究助成報告書)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】経頭蓋磁気刺激のひとつであるcTBS(continuous theta burst stimulation)を利用して,脳卒中回復期患者の非障害側大脳半球を刺激し,刺激前後の麻痺側上肢の運動学的変化と殿部荷重状態の変化についての即時効果を検討した。【対象】対象は脳血管障害により片麻痺を呈した回復期患者6名とした。【方法】cTBS前後で座圧計測装置(ニッタ社製)を上に端坐位となり,デジタルビデオカメラによって麻痺側肩関節外転,母指外転の2種類の動作を各2回撮像した。画像はFrame-DIAS IV(DKH社製)を用いて関節角度変化量・速度を求めた。cTBSは医師によって,非障害側運動野を刺激した。【結果】TBS後では殿部荷重量座圧は対称的となり,麻痺側上肢の関節角度変化と速度は有意に改善を認めた。【結語】TBSによって,回復期患者で麻痺の程度が重度でも,運動学的指標と殿部荷重量の変化に改善を認め,TBSによる即時効果が示唆された。
- 2014-04-20
著者
-
和田 義明
日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
-
万治 淳史
埼玉みさと総合リハビリテーション病院
-
和田 義明
日産厚生会玉川病院
-
松田 雅弘
植草学園大学
-
稲葉 彰
関東中央病院神経内科
-
中島 由季
日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
-
西村 伊織
日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
-
平島 富美子
日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
関連論文
- 三次元加速度センサー計測装置による片側変形性股関節症術前・術後の歩行の検討
- 加速度センサを用いた運動学的歩行分析システム : 股関節疾患の術後リハビリにおける Walk-Mate 有効性評価への適用
- 各症状に応じてのリハビリテーション (特集 多系統萎縮症の最新情報)
- 回復期痙性片麻痺上肢に対する痙性抑制装具の電気生理学的検討
- III-N-102 脳卒中片麻痺患者における予後不良因子としての指タッピング現象
- 760 高齢者起立動作にける重心移動軌跡の曲率特性(理学療法基礎系25,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 特別養護老人ホーム介護職員における疼痛に関する分析
- 脳血管障害者に対する痙縮抑制装具の長期的効果の検討
- 回復期片麻痺患者への上肢痙縮抑制装具継続使用に関する追跡調査
- 回復期片麻痺の痙性上肢に対する痙縮抑制装県の効果
- 腰軌道の運動学的分析に基づく片麻痺歩行評価システム
- 軽度発達障害児と健常児の立位平衡機能の比較について
- 半側空間無視患者に対するiPadを利用した新たな評価と治療法について(平成23年度研究助成報告書)
- 歩行可能な脳性麻痺児における大腿直筋および内側ハムストリングス延長術後4週の関節トルク変化
- P-21 脳性麻痺痙直型両麻痺児・者における股関節筋解離術後の歩行時動的尖足に関与する要因(ポスター発表,第23回日本保健科学学会学術集会)
- 脳卒中回復期リハビリテーションにおけるcTBS治療後の変化に関する検討(平成24年度研究助成報告書)
- 家族でできる脊髄小脳変性症のリハビリテーション(第4回)各事例での症例検討 : それぞれの症状へのリハビリテーション対処(その2)
- 半側空間無視患者に対するiPadを利用した新たな評価と治療法について
- 歩行可能な脳性麻痺児における大腿直筋および内側ハムストリングス延長術後4週の関節トルク変化