計算モデルを用いる音素獲得の研究(<特集>乳幼児たちの音声獲得戦略)
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概要
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本稿では,計算モデルを用いた乳児の音素カテゴリーの獲得に関する研究をレビューする。この研究は二つに分類される:連続音声から音声カテゴリーを作るモデルとその音声カテゴリーから音素カテゴリーを作るモデルである。音声獲得の研究では,ほとんどが分布情報に基づく学習法を使用していることをこのレビューにおいて示す。特にガウス混合モデルを利用した手法が一般的である。その一方,音素獲得の研究では,ミニマル・ペアや相補的分布を用いる従来の手法が不十分であると最近明らかになったため,最新の音素獲得の研究では,解決方法としてレキシコンの情報に焦点を当てている。
- 日本音声学会の論文
- 2013-12-30