摂食障害患者の症状について : 家族が困っている問題に関するアンケート調査から
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概要
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摂食障害患者を抱える家族が患者の症状の何にどのくらい困り,どう対処しているのかを調査する目的でアンケート調査を実施し,31名の摂食障害患者を抱える家族からの回答について解析した.その内容は17項目の症状のうち患者におけるそれらの症状の有無,その症状に対する家族の困り度(0〜10点で評価し高いほど困っている),これまで行ってきた対処方法(うまくいった/うまくいかなかったに分け記述)についてであった.その結果,過半数にみられた症状は,(1)食事のとり方にこだわりがある,(2)家族の食事を管理する,(3)家族を生活に付き合わせる,(4)じっとしていられない,(5)生活パターンを崩すことに抵抗があるの5項目であった.これらの症状の中で,家族の困り度の中央値が6点以上だったものは(1)(4)(5)の3項目であった.対処方法は多様であった.家族が困っている患者の症状は,食行動や過活動のほかに強迫行為に関連していた.
- 2014-04-01
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