盲幼児における触運動感覚を通して実施可能なはめこみ構成課題の難易度に関する事例的検討 : 空間認知の系統的教材配列の視点から
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概要
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盲児において歩行や文字の基礎となる空間認知を育むことは重要であり、盲児の空間認知の発達を促すために、枠に複数のはめ板をはめ込んで一つの面を構成するはめこみ構成課題が実践的に用いられている。本研究では(1)はめ板の分割次元数(一次元・二次元)、(2)はめ板の組合せ(同形・異形)、(3)提示順序の観点から8種類の課題を設定し課題の順序性について事例的に検討することを目的とした。対象は4歳1か月から5歳9か月の盲幼児3名であり、分析は課題の成否、課題遂行時間、向き変えの回数から行った。その結果、同形課題に比して異形課題の方が課題遂行時間が長く、はめ板の向き変えの回数も増加する傾向が見られ、同形課題より異形課題の方が難しいことが示唆された。提示順序については(1)一次元異形課題では小さいものから提示する方が難しく、(2)二次元異形課題では小さいものから提示する方が難しい課題とそうでない課題があることが示唆された。
- 2014-03-31
著者
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