特別支援学校の看護師の役割遂行上の困難感とその対処 : 医療的ケアにおける教員との協働確立に向けた検討
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概要
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特別支援学校の看護師の役割意識、役割遂行上の困難感とその対処、教員への要望を明らかにするために、特別支援学校勤務を経験した看護師9名を対象に半構成的に面接調査した。その結果、看護師の役割意識には【教員と信頼関係のもとで協働する】【特別支援教育を理解する】等の7カテゴリー、看護師の困難感として【他職種との関係構築】【活動が制限されること】等の7カテゴリー、困難感への対処は【内々で収める】【教員に従う】等の4カテゴリー、特別支援学校の教員への要望は【必要な知識と技術を身につけてほしい】【協働の認識を持ってほしい】等の5カテゴリーが抽出された。特別支援学校の看護師は、各方面からの役割意識を自覚し教員との協働を望んでいたが、さまざまな困難感を抱えており、その困難感への対処は十分とはいえなかった。安全な医療的ケア実施体制のために、教員と看護師は対等な関係として互いの専門性を学び合う機会を得て協働意識を高めること、またお互いの役割を明確化する必要性が示唆された。
- 一般社団法人日本小児看護学会の論文
- 2014-03-20
著者
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