糖原病III型に対して脳死肝移植を施行した1例
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概要
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34歳の男性。2歳時に糖原病III型と診断され、肝機能障害を指摘されていたが、定期受診をしていなかった。2010年11月頃より腹部膨満感が出現、徐々に増悪し体動困難となり、2011年2月、著明な胸腹水貯留を認め近医入院となった。同月、食道静脈瘤破裂により吐血しEVL施行。肝予備能不良で非代償性肝硬変の診断となり当院紹介、肝移植の適応とされた。しかし適格な生体ドナーなく、日本臓器移植ネットワークに登録し待機することとなった。2011年4月、脳死ドナーが発生。全肝グラフトによる脳死肝移植術を施行した。術後経過は良好で、2年経過後も原疾患の再発なく肝機能も回復している。
- 2014-03-25