脳卒中片麻痺患者の立位姿勢制御における周辺視野の影響
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概要
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脳卒中片麻痺患者(以下、Stroke患者)を対象として、視野内への平行棒提示の有無によって重心動揺および重心移動域が変化するかを実験的に検討した。回復期病棟へ入院中のStroke患者7名を対象とした。重心動揺計を用いて、頭頚部屈曲位で下方を注視する条件(下方条件)、下方条件と同一肢位で視野内に平行棒を提示する条件、の2条件における総軌跡長、実効値面積、前後左右への重心移動面積(安定域面積)を計測し、比較した。静的時の重心動揺の指標である総軌跡長および実効値面積については2条件間に有意差は認めなかった(両指標ともp>0.05)。動的な重心動揺の指標である安定域面積は、下方条件と比較して平行棒条件で有意な増大がみられた(p=0.016)。下方を向いた条件下での視覚参照枠は、静止時の重心動揺には影響を与えず、能動的な重心移動を改善させることが示された。
- 四條畷学園大学の論文
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