フィジーで発見されたHattorioceros striatisporus(ハットリツノゴケ,新称)
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概要
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Hattorioceros striatisporus(ハットリツノゴケ)はコケ植物の中では他に類を見ない独特の胞子の形態をしており,その特徴を重視して,この種のみを含む単系属Hattorioceros(ハットリツノゴケ属)が立てられた.これまで,ハットリツノゴケはタイプ標本の産地である西ヒマラヤのパンジャブ地方からしか知られていなかったが,今回,南太平洋のフィジーにも分布することを確認した.その結果,本種は西ヒマラヤとフィジーに奇妙な隔離分布をすることになった.このことの植物地理学的意味について,若干の考察を行った.
- 日本蘚苔類学会の論文
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