異文化間理解教育の可能性を探る : BBC EDUCATION「JAPAN 2000」を用いて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、全国各地の小・中学校では、「総合的な学習の時間」を活用して「異文化間理解教育」がさかんに行われるようになってきている。ともすれば「異文化間理解教育」は「語学教育」と捉えられがちであるが、この教育の本来の目的は、自国の文化を知り、異文化圏の人々にそれを正しく伝えたり、また、異文化圏の人々から自分たちがどのように見られているかを正しく認識することだと言えよう。本研究では、BBC EDUCATION 「JAPAN2000」を用いて、この番組の随所に見られる「外からの視点」に注目し、番組視聴後、被験者がその視点を正しく認識できたかどうか、また、番組からどのようなイメージを形成したかを調べた。その結果、被験者全体における質問紙の正答率は高く、イメージマップの結果と合わせても、年齢による発達の違いからくる有意差はほとんど見られなかった。そして、このような異文化圏で制作された映像番組が、今後の「異文化間理解教育」に使用できる可能性を示唆する結果となった。
- 日本教育メディア学会の論文
- 2002-10-01
著者
関連論文
- 電子辞書使用時における検索語彙の定着度再考
- 電子辞書使用時におけるタスク量と検索語彙定着度の関係
- 印刷辞書と電子辞書の実証的研究:インタフェイスが検索行動にもたらす影響について
- 印刷辞書と電子辞書における検索行動の違い : 質的手法からのアプローチ
- BBC 放送教育番組 (JAPAN2000) を用いた実証研究 : 異文化間理解の視点から
- Desktop Publishingによる英文和訳演習 : USA TODAYを教材として
- 辞書のタイプの違いが語彙検索頻度に及ぼす影響(「国際語」としての英語-その教育目標と基準-)
- 異文化間理解教育の可能性を探る : BBC EDUCATION「JAPAN 2000」を用いて