キャパシタンス装荷によるオープンスタブ型EBG構造のバンドギャップ周波数制御(若手研究者発表会)
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概要
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無線LANやLTEといった,GHz帯においてマルチバンドを利用した無線通信の普及に伴い,ノイズ対策技術もマルチバンドに対応する必要が生じている。GHz帯の電源プレーンノイズ対策技術として,電磁バンドギャップを有する構造(EBG構造)が有望である。マルチバンドに対応可能なEBG構造として,2本のオープンスタブを用いた構成が提案されているが,スタブ同士が相互に影響しあいバンドギャップの狭帯域化を招くことが課題となっていた。本稿では,周波数によりオープンスタブに生じる電圧定在波の強度分布が異なることに着目し,オープンスタブをシャントするキャパシタンスの取り付け位置を適切に選択することにより,特定のバンドギャップ周波数の独立制御を可能とする新たなオープンスタブ型EBG構造を提案する。提案構造を用いることで,バンドギャップの狭帯域化を招くことなく複数の周波数帯に対応したマルチバンドEBG構造が実現できる。提案構造に関して,等価回路モデル,および実測による動作確認を行ったので報告する。
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 2013-07-04
著者
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