女をうしなう光源氏 : 青年期の喪失体験
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概要
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光源氏の人生は、晩年に最愛の妻紫上をうしなった際、幼少期から世の無常を悟るべく仏によって仕組まれたものであったと、本人によって自覚される。その認識の中核は、愛すべき人々との別れ、喪失体験の蓄積であったが、これまで、その述懐における認識がこうした視点から見直されることはなされずに来た。光源氏の人生把握の内実を理解するには、この喪失体験の蓄積を、一つ一つ検証して積み上げていくことが重要だろう。空蝉との体験を扱う本稿はその作業の一つである。
- 佛教大学の論文
- 2014-03-01
佛教大学 | 論文
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