C-4 住宅内における空間の認識と積極的快適性の通年変化に関する研究(セッションC)

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概要

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本研究では人間の認知反応にギャップが生じた際発生する積極的快適性について、2011年夏期から2012年春期にわたりモデルハウス内において被験者実験を行った。この実験は積極的快適性の出現程度をSD評価法により測定し、季節・照明・アプローチの差による印象変化を把握することを目的としている。得られた結果を因子分析したところ開放性と安全性が抽出され、この2つが積極的快適性を生じさせる因子であることが示唆された。夏期と冬期では玄関や大開口を持つ空間といった外部との接続を感じさせる評価地点に対して危険だという認識が強くなっているが、消灯時にこれらの地点へ住戸奥からアプローチする場合には安全性・開放性が大きく上昇している。この結果はアプローチ差に起因する積極的快適性の顕著な発生を示しているといえる。一方、中間期では危険性の因子が減少しアプローチ差に起因する印象の変化も小さくなることから、積極的快適性が季節によって変化することが明らかになった。
2012-11-21

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