スパイクパターンに基づいたフィードフォワードニュラールネットワーク内の神経活動伝達に関する考察(一般)
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概要
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実験的に得られた神経スパイク列中に有意な回数繰り返し出現するスパイクパターンを検出できることが報告されている.本研究では,神経回路モデルの入力と出力に含まれるスパイクパターンに着目して,神経回路内のスパイク伝達様式について考察を行った.神経回路にはレギュラースパイキングニューロンにより構成された10層からなるフィードフォワード・ニューラルネットワークモデルを用いた.決定論的力学系からスパイク列を生成し,それからランダムに選択した断片にノイズを加算したスパイク列を入力層の各ニューロンに与えた.各ニューロンが背景ノイズにさらされる条件の下,元のスパイク列中に含まれる力学系由来のスパイクタイミング発生時間情報が,10層まで伝達され得ること,さらに,ある場合において特に4層付近で最もよく情報が保存される場合があることを観察した.
- 2013-01-21
著者
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浅井 義之
沖縄科学技術大学院大学
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浅井 義之
沖縄科学技術大学院大学オープンバイオロジーユニット
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AlessandroE.P. Villa
Neuroheuristic Research Group, HEC-ISI, University of Lausanne, Switzerland
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Villa Alessandro
Neuroheuristic Research Group, HEC-ISI, University of Lausanne, Switzerland
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