幹形形成要因としての力学的曲げと光合成能力(会員研究発表論文)
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概要
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木の幹の形態形成に影響を与える可能性のある3種類の要因,1)力学的曲げ,2)圧縮応力,および3)光合成能力の実際の幹形形成への貢献度を分離するため,7種類の処理を用いた野外実験をおこなった。無処理個体の幹形が放物線体になったのに対し,力学的曲げを防ぐ処理を行なったものはより円柱に近い形へと変わった。圧縮応力の強弱は幹形に影響を与えなかった。また光合成能力を弱めたものは,放物線体の幹形に変化はなかったが,幹全体が長さの割に細くなった。したがって,力学的曲げが幹形(その数学的な式の形)を最も強く規定する要因だと考えられる。
- 北方森林学会の論文
- 1991-03-01
著者
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