圧縮荷重を受けるコンクリート材料の硬化および軟化構成モデル
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概要
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古典加工硬化塑性理論より、コンクリートの終局破壊に至る全領域にわたる応力・ひずみ関係簡に表示しうる硬化および軟化構成モデルを提案した。定式化において、マイクロクラック等の非線形性は、その蓄積された損傷を評価するパラメターを導入し、また応力空間における後続の降伏関数は、この導入した損傷パラメターによって塑性ひずみ履歴と関連づける事で表される。さらに拡大あるいは縮小するDrucker-Pragerの降伏曲面を用いて、かつ関連流れ則をすること仮定によってこれらの構成モデルの妥当性を検証した。その結果として、圧縮荷重を受けるコンクリートに対し、静水圧・ひずみ軟化・マイクロクラックによる非弾性ダイラタンシーや硬化のような特徴を、提案した構成モデルで合理的に表すことができた。さらに、本構成モデルは、mobilized fric-tion angleとmobilized cohesionを定義したMo hr-Coulombの破壊基準と関連付けることで、コンクリートの摩擦特性の硬化や粘着特性の軟化のような顕著な特性を表すことができる。
- 一般社団法人日本建築学会の論文
- 1990-03-15