1341 既設構造物におけるASR診断手法及び対策時期の判定に関する検討(維持管理)
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概要
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ASRによる損傷を生じた構造物の診断および維持管理の手法は十分に確立されておらず,過度な対策を行った構造物や再劣化を生じた構造物は少なくない。本報告は,既往のASR診断手法の問題点について考察し,長崎河川国道事務所管轄の鈴田橋側道橋をケーススタディとしてASR診断におけるモニタリングの重要性を論じた。変状を生じた構造物の原因調査においてASR診断方法として詳細調査は非常に有効であるが,ASRとASRによる損傷は必ずしも対応しないことを指摘した。また,構造物に顕著な性能低下が見られず,必ずしもASR損傷と判定できないケースでは,モニタリングを行うことを推奨した。
- 公益社団法人日本コンクリート工学会の論文
- 2006-07-30
著者
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松下 博通
九州大学大学院 工学研究院 建設デザイン部門
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川端 雄一郎
九州大学大学院 工学府 建設システム工学専攻
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松下 博通
九州大学 福岡建設専門学校
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松下 博通
九州大学 工学部建設都市工学科
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山田 一夫
太平洋セメント 佐倉研
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松下 博通
九州大学大学院 工学研究院 建設システム工学
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川端 雄一郎
九州大学大学院工学府建設システム工学専攻博士後期課程
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猪野 和歌人
国土交通省九州地方整備局長崎河川国道事務所道路管理二課
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松下 博通
九州大学大学院
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