1101 セメント硬化体のIsotherm-Isobar関係(物性一般)
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概要
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セメント硬化体について測定されている水蒸気等温吸着と定圧下で水分を加熱し離脱させる熱分析との関係を検討した。水分の化学ポテンシャルを媒介として等温吸着における相対湿度と,熱分析における温度との関係式を導き,熱分析データから吸着等温線を導いた。この様にして得られる吸着等温線は低湿度領域で測定点が多くなる結果となり,本来の吸着等温線を補完することができる。また,硬化体の含水率の基準となる乾燥状態(含水率ゼロと定義する水分状態)についても,従来,D乾燥,相対湿度11%乾燥,105℃乾燥など乾燥手段によって定義されていたものが,共通の尺度によって定量的に比較することが可能となった。
- 公益社団法人日本コンクリート工学会の論文
- 2004-06-25
著者
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