マーシャル的収穫逓増による貿易パターンと貿易利益
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概要
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マーシャル的収穫逓増による2 国2 財1 生産要素のEthier(1982)の貿易モデルにおける貿易パター ンと貿易利益に関するこれまでの先行研究の議論を扱い、主に二つのことを明らかにする。一つは、複 数個の貿易パターンの貿易均衡が成り立つ必要条件を求め、菊地(2001)が示した貿易パターンの図解 「λ-μ 図」に、収穫逓増の程度の要因を考慮した新たな貿易パターンの貿易均衡を追加する。そして、 Tawada(1989a)のマーシャル的調整メカニズムを用いて、安定的な貿易均衡が成り立つ必要十分条件 を示す。もう一つは、安定的な貿易均衡における貿易利益について分析し、小国が貿易損失を被る 「Graham ケース」が成り立つ必要十分条件を導き、「λ-μ 図」との対応関係を明らかにする。
著者
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